『チームの力』から考える組織運営 -6- ~リーダーシップの中心は「あなた」である~

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「すきより」新シリーズ、「『チームの力』から考える組織運営」編。

第6回からは、「価値の原理」の内訳の一つ、
「チームが目的を達成するためのリーダーシップ」についてふれます。

これまでの「すきより」シリーズと同様、
博士と助手ちゃんによる、対話形式で行います。

リーダーシップの3つの定義

博士
続いて、「(1)-4:チームが目的を達成するためのリーダーシップ」
助手
ただ、リーダーシップ本は山ほどありますけど、
別にそれでみんなのリーダーシップが上がったのかと言えば、かなり疑問ですけどね?
博士
その点について、西條先生は、

 ・リーダーシップ研究が科学的アプローチによる落とし穴にはまっている
・様々な知見やノウハウを使いこなすための”メタ方法論”がない

 

博士
……と分析しています。
助手
ていうか、構造構成主義そのものが、
科学的アプローチ(帰納法)に対するアンチテーゼであって、”メタ方法論”(演繹法)の重要さを説く考え方といえますからね。

その点、西條先生の言ってることは、なんかデカルトっぽい。

案外、デカルト当時に大地震があったら、「コギトプロジェクト」とかやってたかもしんない(笑)

博士
いやぁ、そりゃないでしょ。デカルトは、そんなアクティブな人じゃない気がする。
助手
まぁ、昔も今も、大地震クラスが発生すると、哲学にも影響を及ぼしますからねぇ。
デカルト死後約100年後に起きたリスボン大地震は、当時の哲学者を、一気に悲観論に傾けてますし。

カント哲学も、リスボン大震災の影響は相当受けてますし、あんまり知られてないですが、カント自身、なんとかプロジェクトこそやってないものの、地震の原因について、独自に研究して論文書いてる。

博士
ま、余談はさておき、
西條先生は、リーダーシップについては、結構ページを割いて記載しています。

そのポイントを箇条書きすると、以下の通り。

 

 (1)-4-1:リーダーシップの3つの定義
(1)-4-2:リーダーは状況の変化に合わせて性格を変えられない
(1)-4-3:「己を知る」大切さとその難しさ
(1)-4-4:メンターあるいは感性が似ている他者の大切さ、および注意点
(1)-4-5:状況によってリーダーや権限を変える
(1)-4-6:誠実さの大切さ、およびそれはごまかせない
(1)-4-7:なぜリーダーシップのテクニックは通用しないか
(1)-4-8:誠実なチームを作るためには

 

 

助手
まぁ、ずいぶんとたくさんありますね。

ざっと流し読みしても、「リーダーシップに近道なし」ってのを、嫌と言うほど感じさせますね。

やっぱり、「誠実さ」出てるし。

博士
そうなんだけどね(笑)

ま、変に科学的アプローチなんかしてないで、原点に帰れ、ってことかもしれないですね。

助手
まずは、「(1)-4-1:リーダーシップの3つの定義」って、なんなんですか?
博士
西條先生の言う、リーダーシップの3つの定義は…

 

(1)特定の状況下で
(2)自分を活かして
(3)チームの目的を達成する

 

 

博士
…そのための技能である、ということになります。

 

助手
「(1)特定の状況下で」ってことは、つまり、どんな状況下でも対応できるリーダーなんていない、そういうことですね?
博士
よく言われるのは、ゼロから何かを生み出すときのリーダーシップと、
1を10や100にするときのリーダーシップと、
不要な何かを破壊するときのリーダーシップは、
全然違うものが求められる。
助手
極端な話、戦時中の軍隊のリーダーは、たいてい、戦争が終わって平時になると、軋轢を起こして冷遇されるみたいなもんですね。
博士
「(2)自分を活かして」のポイントは、

リーダーシップの中心は、「あなた」だ、という点。

 

「リーダーシップをとるのは誰か。
それは科学的に一般化されたAさんでも、
平均的な振る舞いをすると仮定されたBさんでもなく、

『あなた』なのである。

その『あなた』がどういう人かを抜きに、
良いリーダーシップのあり方を考えることはできないのだ」(P68)

 

助手
言われてみればそうなんですが、確かに、この点は見落としやすいですよね。

ともすると、リーダーシップを考えるときに、合理的経済人とかを想定してみたり、ジョブズとかの成功者から考えがちですからね。

博士
その点で言えば、結局「己を知れ」ということになるのですが、それがまた難しい。この点は後述しますが。

 

助手
「(3)チームの目的を達成する」については、まぁいいでしょう。

ともすると、チームの目的を見失いがちだという現実問題はありますが、その点は、理念やビジョンの浸透がカギになるのでしょう。

博士
逆を言えば、リーダー自身が誰よりも、理念やビジョンを心から信じていないといけない。<br>言葉だけの上っ面は通用しない。その点も後述します。

 

<まとめ>

 

・リーダーシップのポイント

 (1)-4-1:リーダーシップの3つの定義
(1)-4-2:リーダーは状況の変化に合わせて性格を変えられない
(1)-4-3:「己を知る」大切さとその難しさ
(1)-4-4:メンターあるいは感性が似ている他者の大切さ、および注意点
(1)-4-5:状況によってリーダーや権限を変える
(1)-4-6:誠実さの大切さ、およびそれはごまかせない
(1)-4-7:なぜリーダーシップのテクニックは通用しないか
(1)-4-8:誠実なチームを作るためには

 

・リーダーシップの3つの定義

  (1)特定の状況下で
(2)自分を活かして
(3)チームの目的を達成する

 

 

・状況によってリーダーに求められるものは全然違う
(立ち上げ期、発展期、変革期、など)

・リーダーシップの中心となるのは「あなた」
あなたは一般化された誰かになれないし、成功者の完全コピーも無理

 

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