『チームの力』から考える組織運営 -9- ~リーダーシップは結局はテクニックではなくて人格が問われる!?~

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「すきより」新シリーズ、「『チームの力』から考える組織運営」編。

第6回からは、「価値の原理」の内訳の一つ、
「チームが目的を達成するためのリーダーシップ」についてふれています。

これまでの「すきより」シリーズと同様、
博士と助手ちゃんによる、対話形式で行います。

今回は、リーダーシップは結局はテクニックではなくて人格が問われるというお話です。

リーダーシップは結局「誰が言うか」

博士
みなさん、こんにちは。
助手
こんにちわ~!
博士
今回は「なぜリーダーシップのテクニックは通用しないか」
助手
テクニックがあまりに難しいから?
博士
そんな問題ではないだろう。

西條先生いわく、よく言われる「褒める」リーダーシップすら、通用しない場合もあるという。

助手
「褒める」リーダーシップといえば、

抽象的にではなく、具体的に、行為を褒めるとか、そういったテクニックがありますが、

それでも、通用しない場合がある!?

博士
要は、「軽蔑している人に褒められようが何されようが、全然うれしくない」って話です。

「多くのリーダーシップの方法論が世に溢れているのに、
なぜまったく役に立たないのかがわかるだろう。

それは何を言うか以前に、”誰が言うか”によって、

まったく意味が変わってきてしまうためだ」(P88)

助手
確かにそうなんですが……

それ言っちゃ、始まらないんじゃないですかね?

逆に言えば、「尊敬されるか否か」が、リーダーシップに先立つ、って話じゃないですか。

リーダーシップって、尊敬を勝ち取るためのテクニックじゃ、ないんですかね!?

博士
しかも、ここでいう「尊敬」は、
能力面のみならず、総合的な人格レベルのお話になっている。

「尊敬とは、人格もふるまいも素晴らしいと
心から思えるような人に対して、

思わず生じる感情なのだ」(P87)

助手
これじゃ、人格者か否かがリーダーシップに先立つ、そんなお話じゃないですか。

別に否定はしませんが、この手の人格者は、サイコパス気質の人に、真っ先に目を付けられて、難癖つけられて潰されるタイプの人ですよね!?

博士
う~ん。日本なんかでは、人格者タイプの調整型タイプが、リーダーになりやすいけどね。
助手
で、サイコパス気質な経営者率いるライバル企業に潰される、と。
博士
グローバリゼーションを、そういう側面で見るのも、一つの考え方かもしれないね。

アメリカでは人口の4%がサイコパス気質と言われているけれど、日本では欧米の10分の1くらいと言われているらしいしね。

助手
あるいは、西條先生の言う「人格者」の定義が、一般の人格者とは違うかもしれません。
もう少し、西條先生の視点に立ちかえったほうがいいのかも。
博士
西條先生は、

「リーダーシップの起点となる”あなた”の人格と
組織の体質は相関していくため、
可能な限り人格を陶冶していくことは、
リーダーに実質的に要請されることなのだ」(p90)

博士
……と指摘しています。
助手
陶冶(とうや)というと、一般的には人間形成とイコールですね。
博士
教育学の分野では、陶冶についてはいろいろ言われていて、

ペスタロッチは、心(道徳)、手(技術)、頭(知識)の、3つをバランスよく陶冶することの大切さを述べています。

助手
ペスタロッチって、なんかスパゲティみたいな名前ですね。
博士
失礼なこと言うな!
博士
あと、ペスタロッチの名言で有名なのが「生活が陶冶する」
助手
陶冶論から考えても、結局は人格といっても、心と技術と知識のバランスがないといかん、ということですよね。
どれかが欠けていても、尊敬はされにくいのかも。

あと、ペスタロッチの言ってる意味とは違いますけど、
結局、日々の生活を通して自分やメンバーを陶冶しないといかんわけで、日々の一つ一つの行動や言動が問われますね。

誠実なチームを作るためには自分が誠実になる

博士
ペスタロッチの陶冶論と、「誠実なチームを作るためには」の話は似ていて、

心(関心)がベースになって、似たような心(関心)を持つ仲間、メンバーが集まってくる。

「やるべきことはシンプルである。

誠実なチームを作りたいと願うならば、
日々誠実に行動すればよいのである。

それが結果として、誠実な仲間を集め、
スタッフを育てることになり、
誠実な企業文化を醸成し、
消費者からも好感をもたれ、支持される組織になっていく」(P92)

助手
もちろん、心だけの問題では結局尊敬されない。
目的を達成するための戦略や技術が伴わないと、リーダーは尊敬をかちとることはできない。
博士
目的を達成するための戦略や技術については、次回以降、さらに別のかたちでふれていきます。

<まとめ>

・リーダーシップは「何を言うか」以上に「誰が言うか」
・人格は、心と技術と知識のバランス
“あなた”の人格を起点に、リーダーシップは動いていく
・誠実なチームを作りたければ、自分が誠実であれ

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