『チームの力』から考える組織運営 -8- ~誠実なリーダーよりサイコパスリーダーが多い「不都合な真実」~

「すきより」新シリーズ、「『チームの力』から考える組織運営」編。

第6回からは、「価値の原理」の内訳の一つ、
「チームが目的を達成するためのリーダーシップ」についてふれています。

これまでの「すきより」シリーズと同様、
博士と助手ちゃんによる、対話形式で行います。

「誠実な経営者」より
「サイコパス気質経営者」の方が多いのが現状

博士
みなさん、こんにちは。
助手
こんにちわ~!
博士
今回は、「(1)-4:チームが目的を達成するためのリーダーシップ」を構成する、

 (1)-4-1:リーダーシップの3つの定義
 (1)-4-2:リーダーは状況の変化に合わせて性格を変えられない
 (1)-4-3:「己を知る」大切さとその難しさ
 (1)-4-4:メンターあるいは感性が似ている他者の大切さ、および注意点
 (1)-4-5:状況によってリーダーや権限を変える
 (1)-4-6:誠実さの大切さ、およびそれはごまかせない
 (1)-4-7:なぜリーダーシップのテクニックは通用しないか
 (1)-4-8:誠実なチームを作るためには

博士
…このうち、

「(1)-4-6:誠実さの大切さ、およびそれはごまかせない」について、見ていくことにします。


助手
まぁ、誠実さの反対を、「不誠実=不正行為」と考えると、そりゃ、ま、大切でしょうね。

リーダーが不正行為を奨励、あるいは黙認していたら、誠実な人はその組織を去るか、あるはストレスを抱えながら仕事する。

結局、その組織は不正行為をする人だけが生き残りやすい組織になる

博士
この考え方は、実際に検証によって確かめられているそうです。
西條先生も、

「リーダーが誠実でないことにより、(中略)

誠実なスタッフは次々と辞めていき、不誠実なスタッフばかり残る。

彼らは組織の内部でも不誠実な行動をするようになり、
不誠実な組織文化が醸成され、社会に対しても不誠実に振る舞うようになる」(P83)

博士
……と記載しています。
助手
でしょう?

そして、組織において自分が不誠実であることを隠すことも、また難しい

博士
このことを西條先生は、

「どんな人でも自分の欲望、関心を起点に物事を判断し、行動するので、

周囲の人にとってみれば、その人の意思決定や動き方から、

『その人が本当にしたいこと』=『関心(本心)』

影絵のようにはっきりと浮き彫りになってしまうのだ」(P82) ※強調筆者

博士
……と指摘しています。
助手
西條先生の指摘はもっともなんですが、現実問題

「『誠実さ』が分からない人がリーダーになりやすい」

こういう側面もありますよね?

博士
というと?
助手
ここでいう「誠実さ」の反対語の一つに、「サイコパス」をあげることができると思うのですが、
企業のリーダー(CEO)にはサイコパスが多い。

“「経営者には“サイコパス”が多い」不都合な真実”
http://president.jp/articles/-/19916

博士
まぁ、サイコパスってのは、定義からして、

「攻撃的」「平然と嘘をつく」「道徳心が欠如」「他人に共感しない」「他人を操る」などの特徴を持つ人格を指す心理学用語

“「経営者には“サイコパス”が多い」不都合な真実”より
http://president.jp/articles/-/19916

博士
加えて…

・社長がサイコパスだったらその会社はどうなるか?

ビジネスの環境変化に対して強いリーダーシップを発揮するが、
倫理や社会的責任を放棄したり、無謀な投資や不正会計を招いたりする危険性もある。

“「経営者には“サイコパス”が多い」不都合な真実”より
http://president.jp/articles/-/19916

博士
…そう考えると、確かに「誠実さ」とは真逆だね(笑)
助手
もともとサイコパス的気質が強い人が経営者になりやすい、というのと、経営に携わるにつれて、サイコパス的気質が強まる、という2つの側面があるようですね。
博士
そうなると、経営者の誠実さを問うても仕方がないのかねぇ。

やっぱり、理事会とか外部取締役とか、経営者より権力のある人たちによるチェックがないといけないのかね。

助手
ちょっと救いなのは、

NPO関係者、NPOリーダーなどは、サイコパス度が低い人が集まりやすいらしい。

“「経営者には“サイコパス”が多い」不都合な真実”より
http://president.jp/articles/-/19916?page=4

助手
…その点で、西條先生のリーダーシップのあり方は、
NPOリーダーにて、より実践しやすいのかもしれません。
博士
そうかもしれないけど、

NPOリーダーには、今後ますます社会から様々なプレッシャーがかかるだろうことは間違いない。

そうしたプレッシャーに強いのも、サイコパス気質の特徴の一つらしいので、
やっぱり、NPOリーダーも、今後サイコパスが増えるかもね。

助手
正直、それはかなりあると思うんですよねぇ。

「社会を変える」という目的を達成するために、手段を問わず、冷酷になれるNPOリーダー、みたいな。

その結果、何が起こるのかについては、様子見が必要なのでしょう。

博士
まぁ、社会を変えたい、サイコパス的気質が強いNPOリーダーと、
社会的弱者に寄り添いたい、サイコパス的気質が弱いNPOリーダーとで、
ある種の棲み分けができるんじゃないかね?

<まとめ>

・リーダーが誠実でないと、誠実でないメンバーしか残らない
・不誠実をごまかすことはできない
・現実問題、リーダー(とりわけ企業経営者)は、
誠実さとは真逆の、サイコパス気質を持った人になりやすい
・NPOリーダーも、今後は
「社会を変えるために手段を選ばない」サイコパス気質が強いタイプと、
「社会に寄り添う」サイコパス気質が弱いタイプに分かれるのでは?

Comments

comments

「社会起業電脳研究室」無料メルマガ

上記の記事を、ホームページに更新されるより前に、 読みたくないですか? そんなせっかち(もしくは奇特な?)アナタに、 「社会起業電脳研究室」メルマガはオススメです。