『7つの習慣』から協働のあり方を考える -1-

「世界を変える」というとき、
「世界=自分の見えている範囲」であり、

この前提に立つときに派生する様々な問題について、
考えてきました。

その問題は、以下の4つであると指摘していました。

(1)半径5メートルの世界観
(2)「俯瞰を断つ直視の眼」パラドックス
(3)タコツボな世界観
(4)タコツボ同士の「すりあわせ」は可能か?

今回からは、(4)の、
『タコツボ同士の「すりあわせ」は可能か?』について、
ふれていくことにします。

これまでの記事で、個人や組織は容易にタコツボに陥りやすく、
タコツボ化した個人や組織間の協働は難しいどころか、
容易に分裂しやすい、という話をしていきました。

とはいえ、そうしたタコツボになりやすい個人や組織でも、
すりあわせ、協働を実現した例もあります。

ここからは、協働についての「原則論的アプローチ」と、
「実際の事例アプローチ」の両方の側面をみていくことにします。

そうすることで、少しでも「世界を変える」という言葉の、
実効性が高まっていくことを願って。

タコツボな個人、組織間の協働を進める原則としての『7つの習慣』

協働の「原則論的アプローチ」を考える上で、
個人的には『7つの習慣』をテキストに使用したいと考えています。

まず、『7つの習慣』の著者、スティーブン・コヴィー博士が、
2012年7月16日、享年79歳で亡くなられたことに対し、
哀悼の意を捧げたいと思います。

まぁ、『7つの習慣』というと、
一般的には「ビジネス書」という位置づけですが、
どちらかというと「自己啓発とか成功哲学のバイブル」的な位置づけですよね。
「成功の原則とは何か?」みたいな。

そのため、成功哲学ヲタクにはウケルのかもしれないけど、
そうでない庶民にとってみれば、けっこうどうでもいい。

「あっ、もう成功とか成幸とか、自分どうでもいいんで。
もう、自分このままでいいんで」

そんなホンネを持ってる人が大多数でしょう。

むしろ、

「横で嬉々として『7つの習慣』のよさを語られると、
なんか宗教団体の勧誘されてるようで、背筋がゾッとする」

「いわゆる成功者が『7つの習慣』を嬉々として語ると、
自分が見下されてるようで腹が立ってくる」

なんて人も、案外少なくないのではないでしょうか。

そんなわけで、 この辺で、
もうこの記事を閉じようとしている人も、
わりと多いとは思うのですが、
もう少しがんばっていただけると助かります。

別に、ここで成功哲学について嬉々として語りたいわけでもなく、

 『7つの習慣』を構成する流れである
 「依存から自立へ、そして自立から相互依存へ」が、
 NPOや社会起業家たちにも、十分問われる内容だと思うのです。

もちろん「自立から相互依存へ」が、
協働のプロセスになります。

『7つの習慣』の骨組み ~それぞれのステップを着実に~

ここで、7つの習慣について概略を紹介します。
まずは、それぞれの習慣について。

・第一の習慣:主体性を発揮する
・第二の習慣:目的を持って始める
・第三の習慣:重要事項を優先する

・第四の習慣:Win-Winを考える
・第五の習慣:理解してから理解される
・第六の習慣:相乗効果を発揮する

・第七の習慣:刃を研ぐ

先ほどの「依存から自立へ」のステップが、
第1~第3の習慣。

「自立から相互依存へ」のステップが、
第4~第6の習慣。

全体を再度深化、強化するのが第7の習慣。

大事なのは、それぞれの習慣は階段状になっていて、
 飛ばせない、という点。

「とりあえず、私は第四の習慣だけでいいわぁ」とはいかない。

第一の習慣を定着させてから第二の習慣に移行して、
第二の習慣を定着させてから第三の習慣に…

と、一つ一つのステップを着実に踏んでいかないと、
実はぜんぜんモノにならない。

そして、全ての習慣の前提となる考え方が、
「インサイド・アウト」という、ものの見方・考え方。

思考のパラダイムとかフレームワークとか、
そんな言い方をすることもできます。

 インサイド・アウトは、
 「世界を変える」という、ものの見方・考え方をする上でも、
 外せない概念ともいえます。

次回は、まずインサイド・アウトについてふれていきます。

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