現代版三方よし・CSV論 -11-

しばらく、「CSV」という考え方について紹介していきます。
とはいえ、考え方の紹介はこれで最終回。

「CSV」とは「Creating Shared Value(共通価値の創造)」の略。
資料として用いるのは、
『Diamondハーバード・ビジネス・レビュー(以下「資料」と表記)』の2011年6月号。

今回は、まとめです。

CSVとCSRの違いまとめ

こちらのページに、
CSVとCSRの違いをまとめた図が記載されてます。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110516/219999/

これは、資料の図とほぼ同じですが、
資料の図には、プラスしてコンパクトなまとめが記載されてます。

○CSR:

・主に評判を重視し、当該事業との関わりも限られている
・長期的に正当化し、継続するのは難しい

○CSV:

・企業の収益性や競走上のポジションと不可欠
・その企業独自の資源や専門性を活用して、
社会的価値を創出することで経済的価値を生み出す

あと、CSVのメリットとして、

「企業は、拠点を置いている地域社会から正当に評価されれば、
民主主義が機能し、
政府も事業活動を育成・支援する政策を立案するようになるだろう(P30)」

とまとめています。
要は、企業悪玉論から脱却できる、というわけです。

CSVを担う人材がいない

問題は、CSVを担う人材がいないことです。
民間部門にも公共部門にも。

「現在のCSRを超えるには、
社会問題や環境問題に関する理解が欠かせないが、
民間部門のほとんどのマネジャーが理解できていない(P31)」

「共通価値モデルを設計し、これを現実化するには、
しかるべき経営教育を受けた人材や起業家精神の持ち主が必要だが、
公共部門にそのようなリーダーはほとんどいない(P31)」

ポーターは、対案として、
ビジネススクールのカリキュラムに手を加えるべきだと言ってます。

次回からは、CSV論についての、
考えられる批判・反論を書いてみることにします。

これまでのCSV論を読んで、皆さんが感じてきたであろう、
もやもやや反発を、すくいあげることができれば幸いです。

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