『イノベーションとは何か』から考えるここ最近のイノベーション -3-

社会起業の「革新性」について、

「そもそも『イノベーション』ってなに?」を考えるシリーズ。

今回は前回に引き続き、『イノベーションとは何か』を通して、
最近言われているイノベーション論について、
整理してみたい。

今回は、「過剰なコンセンサスを断ち切ることが重要だ」という点と、
まちづくりでよくいわれる「ヨソモノ、バカモノ、ワカモノ」との関連から、
みていくことにします。

『イノベーションとは何か』の文脈から考える
ヨソモノ、バカモノ、ワカモノ

続いて、トピックの順番は前後しますが、
「過剰なコンセンサスを断ち切ることが重要だ」について。

 とりわけ、まちづくりやコミュニティビジネスなど、
 地域ビジネスには、必ずコンセンサスがついて回ります。

通常、正攻法で地域ビジネスに取り組む際には……

1.地域のステークホルダーをすべて洗い出す
2.地域のステークホルダーすべてに、信頼を得る
3.地域のステークホルダーすべてに、自分たちがやろうとすることを説明し、
  了承を得ておく

→1~3のプロセスを十分に行っていないと、
高確率で、後から「何で俺に話を通してないんだ!」と言われ、
大規模な妨害にあいます。

また、了承はたいてい簡単には得られません。
何度も、地道にステークホルダーすべてに交渉する必要があります。

……ただ、これって、
「IT業界のマーフィーの法則」と、似た構図になっていませんか?

 このプロセスを遵守しようとすればするほど、
 イノベーションとはどんどん遠ざかっていく。

で、まちづくりなんかでは、よく
「ヨソモノ、バカモノ、ワカモノ」が大切だと言われます。

このことを、『イノベーションとは何か』の文脈から考えれば……

・ヨソモノ:新しいフレーミングを持ち込む人
・バカモノ:コンセンサスにとらわれない人、オーナー企業のオーナーみたいな人
・ワカモノ:コンセンサスにとらわれない実行部隊

といったところでしょうか。

まぁ、いずれにせよ、
それは地域のこれまでの地縁、血縁を
ぶちこわすことにつながりかねないので、
たいていは失敗するのですが。

というより、イノベーション的な試みすべては、
ほとんど失敗します。

 そのような多産多死の中から、
 ほんのひとかけらほどの割合で、
 イノベーションなるものの芽が出てくる。

ただ、そんなバカモノたちのイノベーションの試行錯誤を、
地域の方々が何度も許容できるとは思えない。

 結局、イノベーションって、
 いったい誰が望んでるの?

そう問われたときに、どれだけの方が、
それでもイノベーションを追求できるのか?
難しいところですね。

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