『世界を変える偉大なNPOの条件』-22-

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しばらく、
NPOの協働、ネットワークのありかたについて、
原則と事例両方のアプローチの一環として、

『世界を変える偉大なNPOの条件』(以下、資料と記載)を、
題材に考えていきます。

今回は、偉大なNPOが持つ6つの原則のうち、
「原則6:権限を委譲する」について、紹介したいと思います。

今回は、リーダーの右腕や幹部職員の重要性についてです。

右腕が自然にできやすいパターンはあるが、
意識的につくるのは相当難しい

資料には、
偉大なNPOには、右腕となる人物がいると記載しています。

本書で取り上げた組織は、いずれも現在、
代表としっかり連携して動くCOOに相当する人材を持つ。
トップが二人の体制である。

いわゆるNo.2なわけですが、
この右腕の役割は、主に組織の内部統括

代表は、それに対して、
組織外において「顔」としての役割を果たしたり、
組織ビジョンを掲げる役割を担います。

第二のリーダーは内部を統括し、
一方、代表は外向きのリーダーとして理念や戦略、
緊急時の統率、関係構築、資金調達などに
深く関わっている場合が多い。

なるほどなるほど、って感じですね。
この役割分担の図式は、非常にわかりやすい。

漫画などで出てくる組織では、
案外こうした役割分担がされていることがあったりします。

ただ、実際にこのような関係を築くのは、
非常に難しい。
漫画とか、成功者の事例のようにはいかんのですよ。

個人的に、これまで周りのボランティアサークルやNPO、
そして社会起業家たちの事例を見ている中で、
自然に右腕が形成されやすい組織パターンがあるのかな、
と感じています。

<自然に右腕が形成されやすい組織パターン>

 1.代表は、魅力的なビジョンを語るが実力が右腕より乏しい
 2.代表は、右腕を信頼して最大限に権限委譲する

個人的な感覚でいえば、
代表が女性で、右腕が男性だと、
割とスムーズに、資料に記載されているような、
代表と右腕の関係になれるのかな、と感じてます。

右腕たりうる優秀な人材が、
「この代表、そして代表が持つビジョンを実現させたい!」
と心から感じて、

代表が素直に権限委譲とか、アドバイスを受け入れたりすると、
わりと「代表-右腕」ラインは自然にできやすい。

そうでなければ、かなり意識的に、
かつ慎重に右腕を育成(あるいは引き抜き!?)
しないといけないのですが、
これがまた難しい。

企業の場合だと、右腕に組織を乗っ取られる可能性が高い。
ま、たいていのNPOの場合だと、
「そこまでしたいの!?」という話になるでしょうが。

むしろ、現実問題、
「乗っ取ってくれてありがとう。これで面倒ごとから解放された」
なんていうリーダーがほとんどかも?

ちなみに、資料の場合だと、
ほとんど外部からの引き抜きです。
日本だと、そこまでNPO市場が育ってないので、
外部引き抜きは難しいでしょうね。

「では、どうやって右腕を育成するのか?」

ここで記載するには手に余るテーマですので、
ここでは一般的に、右腕の資質的なところを紹介します。

“組織のカギを握るのはトップではなくNo.2だ(NAVERまとめ)”
http://matome.naver.jp/odai/2134819623278147901

ま、本当に難しいのは、
 だいたい、代表は実力者であることがほとんどで、
 それゆえ、権限委譲が難しい(相手を信頼して委ねきれない)
という点に尽きるのですが。

能力の高い幹部職員って、組織が長くなれば自然とできてくる?

あと、資料には、
偉大なNPOには、非常に能力の高い幹部職員チームが存在することを、
指摘しています。

こういったNPOには、頼りになる右腕がいるだけでなく、
もう一つ他の組織と異なるところがある。

それは、トップが二人いるだけでなく、
非常に能力の高い幹部職員チームが存在することだ。

こうした幹部職員の特徴は、
要は、社長の手足、というより分身であるということ。

今回調査した組織のほとんどに、きわめて長期間、
組織のために歩んできた一握りの上級職員がいることは興味深い。

これらの職員は、組織に忠実なだけでなく、
組織のために語り、行動する権限が与えられている。

所属部門に関する権限と責任を持ち、
代表の承認を得なくても人を採用したり、
解雇したりすることができる。

一般企業でいえば、部長職とかクラスに、
ある程度の権限委譲を行っている、というイメージでしょうか。

いちいちすべてのことに代表が決済印を押さなくても、
現場で自律的に動ける、という言い方もできるでしょうか。

でも、団体設立時からずっと組織を支えてきた職員が、
自然と上級職員になる、というのは、
そんなに興味深いものかな?

終身雇用が常識な日本人だから、ピンとこないのか?

 

次回は、代表や幹部職員の勤続年数の長さについて、
軽くふれていきます。

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