『世界を変える偉大なNPOの条件』-20-

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しばらく、
NPOの協働、ネットワークのありかたについて、
原則と事例両方のアプローチの一環として、

『世界を変える偉大なNPOの条件』(以下、資料と記載)を、
題材に考えていきます。

今回は、偉大なNPOが持つ6つの原則のうち、

「原則5:環境に適応する技術を身につける」について、
まとめ的な記事を紹介したいと思います。

PDCAサイクルのまとめ

「原則5:環境に適応する技術を身につける」は、
要は、PDCAサイクルをまわすことだと、
以前紹介しました。

ここでは、それぞれのサイクルについて、
資料の引用をもとに、主に箇条書きで紹介します。
まずは、PDCAサイクルのP。
資料では「外部環境に耳を澄ます」と表現されています。

・他のセクターと協力して変革を起こそうとする組織は、
これが得意だ

・関連組織や他のNPOとのネットワークを持っていると、
常に草の根の情報に接することが可能になる

・企業との連携は、市場の変化に合わせる上で役に立つ

…他の原則の実践が必要だ、という結論です。
続いて、PDCAサイクルのD。
資料では「実験し、新しいものを取り入れる」と記載されています。

・「プロダクト・イノベーション」のような、
まったく斬新で現状を大きく変える事業となることもある

・企業との連携は、市場の変化に合わせる上で役に立つ

・内部プロセスをより効率性の高いものに変え、
事業をよりよい形で提供する「プロセス・イノベーション」が、
行われる場合もある

・イノベーションを促す重要な手段の一つとして、
専門の違う人材を意図的に募集するというやり方がある。

・もう一つは、チーム横断的な協力を促進して、
部門間の障壁をなくすことである。

…まず、用語解説が必要ですね。

「プロダクト・イノベーション」とは、
革新的な新製品を開発して、差別化を図ることを指します。

一般的に、プロダクト・イノベーションのアプローチには、
「技術主導型」「ニーズ主導型」「類似品型」「商品コンセプト型」
この4つがあるのですが、

資料で出てくるようなNPOの場合、
たいていは「ニーズ主導型」でしょう。

それに対して、「プロセス・イノベーション」とは、
研究開発プロセスや製造プロセス、物流プロセスなど、
業務プロセスにおける革新的な改革のことを指します。

あと、イノベーションの促し方については、
企業でもよく言われているものですね。

まぁ、たいていのNPOの場合、
専門の違う人材を意図的に募集する以前に、
人材自体が集まらない、という悩みを抱えているのですが。

続いて、PDCAサイクルのC。
資料では「評価し、機能するものを知る」と記載されています。

・データを重視
・外部ベストプラクティスを重視

…これだけ箇条書きすると、
「何を当たり前な」となりそうですね。

資料に記載されている事例を紹介します。
主に外部ベストプラクティスについての話です。

・シティイヤーは、財務システムを改善するために、
 決算を「毎日」行っているシスコに支援を求めた

・ティーチ・フォー・アメリカも人材募集の過程について、
 マッキンゼーやゴールドマン・サックスなどの超一流企業の技術を検証した

・組織が進化する重要な分岐点で、
外部コンサルタントを雇って影響力を強めている

…NPOだ、企業だとこだわらずに、
業種を問わず、外部ベストプラクティスを取り入れることが、
重要だということですね。

ちなみに、IT業界に携わって人間にとっては、
シスコってのは超有名企業です。
シスコのルータって、サーバラックにはほぼ必ず搭載されてます。

最後に、PDCAサイクルのA。
資料では「事業や計画を修正する」と記載されています。

・内部ベストプラクティスの共有

・各地の拠点や関連組織で活動する人々が、
年に一度、一同に会する会議を非常に重視している。

こういった会議は複数日程で行われることが多く、
開催期間中に各地の優良事例や新しい事業モデルが紹介される。

また、研修も行い、組織全体の戦略についても話し合う。
…個人的には、年に一度、一同に会する会議となると、
どうしてもお祭り騒ぎ的なものをイメージしてしまいますね。

まとめ

「原則5:環境に適応する技術を身につける」について、
資料では、以下のようにまとめられています。

・どのNPOにとっても、新しい機会を探り出すことと、
既存の優れた事業を強化することのバランスを保つ、
最適点を探し当てるのは難しい。

・規律と自由のバランスを取り、
イノベーションを遂げる能力だけでなく、
新しいデータに基づいて計画を評価し、学び、
修正する能力を磨かなければならない。

…このへんは、どうもセンス的なものを感じてしまいますね。

 多くの場合、このセンスは、
 失敗して身につけるのだろうと思います。

失敗の末に身につけたセンスは、
それぞれの団体にとっての「得意技」といえる領域になります。
企業でもNPOでも、全く同じですね。

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